・スタディ!
・第7話 夏の秘め事



 授業の終わりを告げるチャイムが鳴り響き、ほんのちょっとしてから学校の中が再び賑やかになる。5時間の授業が終わると、この日の授業は全て終わり。帰りのホームルームまでの短い時間に生徒が帰り支度を始める中、いったん教室から離れていた和弥が、ちょっと急ぎ足で教室へと戻ってきた。
「はいお待たせー。んじゃ、ホームルームしよか」
 もうちょっとで夏休みという夏真っ盛りのこの時期。午後の日差しがきつく、気温もガンガン上がっている。空調なんか付いてない学校なので、開け放たれた窓から風が入ってくるのみ。生徒の服装もTシャツ一枚なんて子もいるくらい非常に涼しげで、さすがの和弥もこの時期は半袖のワイシャツにノーネクタイ。それでも、きちんとした格好に見えるのだからさすが。
 和弥がプリントを配ったり、係の生徒からの諸連絡をするなど、ホームルームは10分ほどで終わりになる。
「先生から、なにかありますか?」
 日直の生徒が顔を向けると、和弥が口を開く。
「えーと、午前中のプールの授業の時にも言ったけど、今日の放課後プール使っていいって言われたので、居残り練習を行います。ちなみに今日はウチのクラスだけだから、使い放題。参加する人はホームルーム終わったあとに先生まで」
 夏の体育の授業と言えば、やはりプールである。今日も午前中にあった体育はプールで、体調の悪い一部の生徒を除いてほとんどの生徒が水泳道具を持って参加している。この暑い時期、生徒もプールは楽しみなのだ。ただ、やっぱり泳げない生徒や苦手な生徒も居るので、居残り練習をしたりする。泳ぎが苦手な生徒だけでなく、ちょっと泳いで涼んで帰りたい生徒なんかも居たりするのだが。
 今日は和弥も放課後に時間があったので、居残り練習を行うことにしたのだ。いつもは他の学年のクラスと一緒にやったりするのだが、今日は珍しく和弥のクラスだけの使い放題になってしまった。
「さようならー」
 ホームルームが終わって、生徒が帰宅していく。そのまま家路に着く生徒も居れば、クラブ活動に向かう生徒も居るし、居残り練習に参加するため和弥のところへ来る生徒も居る。
「えーと、緒方と長谷川に、……前田もか。今日はこれだけか?」
 名簿にチェックをつけて、和弥の机の周りに集まった生徒を見渡す。総勢で15名。その中に、美穂の姿もある。
(んー……)
 美穂と目線が合い、美穂が少し微笑む。その笑顔を見て自分も少し顔がにやけてしまいそうになり、ちょっと下を向いて改めて名簿を見ているふりをする。
「よし、じゃあみんな荷物もってプールの更衣室行って、着替えて集合な」
 少しの間を置いて和弥が顔を上げ、そう指示する。生徒の元気な返事が教室に響くと、みんながランドセルを背負い、水泳道具一式の入ったバッグを持って教室を出て行く。
 和弥が教室の扉のところで生徒が出て行くのを待ち、みんながプールへ向かったのを確認する。最後まで残っていた美穂が出てくると、和弥の前で立ち止まる。美穂が、みんなの後姿をちらりと見ると、ちょっと背伸びをしながら小さな声で言う。
「せんせい。今日、いちばん最後まで残ってもいいですか?」
 小声で言う美穂の声を身をかがめて聞いた和弥も、小声で答える。
「うん、いいよ。そしたら、先生もうれしいな」
「はい、わかりました」
 美穂がにこっと微笑んで、先に向かった生徒を追いかける。和弥もそれをほほえましく見ながら、自分もプールへと向かった。
 カンカン照りの太陽。いやになるほどの暑さ。プールまでは校庭の脇に生えている木のおかげで日陰になっているので、そこまで暑いことはないけれど、この炎天下の中校庭では生徒が元気に遊んでいたりする。
「……オレには、あんな元気は無いよなぁ」
 自分だって子供の頃はあんな元気があっただろうけど、今はとてもじゃないけれどこんなところで遊んではいられないだろう。それでも、教師になってから体育などで外に出ることは多いから、今年は学生時代よりも日焼けしている気がする。
 高台にある学校の端っこ、校舎から校庭を挟んだところにある、割と大き目のプール。ひな壇が設置されているのは、このプールを作り変える時に市が大会をここでも行えるようにするため、とか言うことらしい。実際、使うことも時々あるらしい。それに、このひな壇が体育の授業前に整列する場所にもなり、役にも立つのだ。
 和弥も準備室でトランクスの海水パンツとTシャツに着替え、プールサイドへと降りる。生徒も学校指定の水着に着替えてすでに出揃っており、みんなで自主的に準備運動を始めていた。
「よーし。じゃあ、それぞれ身体を水に慣らしながら練習はじめてなー」
 生徒が準備運動を終えて、それぞれがプールサイドで身体に水をかけていく。
「きゃははっ!」
「うわっ! 冷てーっ!」
 生徒のはしゃぐ声が響き始め、静かだったプールが賑やかになる。プールの授業での指導がきちんと行き届いているせいか、みんなきちんと、ゆっくり身体を水に慣らして、それぞれが練習を始めていく。和弥もビート板を倉庫から何個が出してプールサイドに置き、生徒の練習を見守る。
 泳ぎの得意な生徒が、泳げない生徒や苦手な生徒の練習に付き合い、教えていく。和弥が手を出さないでも、生徒は生徒なりにうまくやっているのだ。美穂は、泳ぎが得意でもなく苦手でもなく、はっきり言えば「普通」なのだが、泳げない生徒の練習に付き添っていた。中には、はっきり言って「半分遊びに来ている」ような生徒も居るのだが、「練習すること」が前提なのでそんなに目に余ることでもしなければ、和弥も大目に見ている。
 しばらくの間、放課後のプールは生徒たちの楽しそうな声が響いていた。


 太陽が傾いてきて、次第に赤みを帯びてくる時間。居残り練習に参加していた生徒も次第に帰っていくと、残る生徒はひとりになる。残ったのは、もちろん美穂。
「……なんか、みんなの目を逃れて残るのが上手になったなぁ」
「えへへ。……だって、せんせいと一緒に居たいですから」
 美穂がにこっと笑うと、和弥もくすりと笑う。うそは余りつかない方がいいけれど、友達に残る理由を言うのがうまくなったような、さりげなくひとり残っているような、そんな感じがするのだ。
「まだ練習するか?」
「うーん……。ちょっと疲れちゃったから、もう練習はいいです」
「それもそうだな……。じゃあ、とりあえずシャワー浴びておいで」
 はいっ、と美穂が返事をして、更衣室の前にあるシャワーを浴びに向かう。その間、和弥は倉庫や更衣室のカギを閉めたりと、後片付けをしておく。
「じゃあ美穂。更衣室のカギ見て、そのあと荷物とか持って、上がっておいで」
「はーい」
 一足先に準備室へと上がって、校庭へと降りる扉のカギをかけ、窓のブラインドも全て下ろす。夏の長い日。もう、学校に残っている生徒も少ない時間だけど、まだ太陽は顔を出している。夏だから、ちょっと遅くなっても大丈夫な貴重な時間は、美穂と一緒に過ごす大切な時間。すぐに美穂も準備室へ入ってきて、プール側の扉のカギをかける。
 6畳ほどの広さの準備室に、和弥と美穂がふたりっきり。しかも、美穂はまだ水着のまま。身体もちょっと水で濡れているようなので、長椅子の上にタオルを敷いて、その上にタオルを肩にかけた美穂とふたり仲良く並んで座る。
「なんだか、水着でせんせいとこうしてるのって、ちょっと恥ずかしいです」
「ははは、そうかぁ。もう、先生といろんなことしてるのにな」
「そうですけど、……それとこれとは、違いますから」
 美穂が恥ずかしそうな表情をして言う。
「だいぶ、日焼けしてるな」
「はい。でも、こことここじゃ色が違いますけど」
 美穂が腕を見せながら言う。確かに、二の腕の辺りの程よく褐色に焼けた腕に、うっすらとラインが見えている。普段は半袖の服を着ているせいで、二の腕で肌の焼け方が変わっている。
「それにプールとかだと、背中に日焼けのあとがしっかり出来ちゃうんですよ」
「あぁ。その水着だとなぁ」
「ホントはかわいい水着買って、せんせいと一緒に海とか行きたいんです」
「そうだなぁ……。先生も、美穂と一緒にいろんなところ行って遊びたいんだけどなぁ」
「肌が焼けちゃうのは仕方ないですけど、この水着って焼けるとなんだかみっともないんです」
 美穂が、ちょっと口をとんがらせて言う。スクール水着特有の背中のラインのせいで、その形が背中に残ってしまうのだ。スクール水着焼けなんて、一部には受けるかもしれないけれど。
「でも、裸で泳ぐわけには行かないよなぁ」
「えへへ。見てるのがせんせいだけだったらいいですよ」
「あははは。うん、先生も、美穂のは誰にも見せたくないしな」
 腰に右手を回して美穂のからだをきゅっと抱き寄せると、美穂もうれしそうに笑う。自分から身体を預けてきて、心地良さそうにする。そうやって、しばらく抱き寄せ合ったあと、美穂が和弥の方を向く。
「せんせい。……いいですよ」
「うん、ありがと。美穂」
 目を閉じた美穂を抱きしめて、唇を重ねる。プールに入っていたせいで、少しひんやりとした美穂の身体を暖めるように、きゅっと密着させる。美穂も和弥の首に腕を回して、ぎゅっと抱きついてくる。
「はぁ……、せんせぇ」
 唇を離すと、切なそうな吐息を漏らす。少し日焼けした顔が紅潮し、目も少しとろんとしている。
「美穂……」
「せんせい……」
 和弥がほっぺたにちゅっとキスをすると、美穂も同じように返してくれる。互いに微笑みあい、またキスをする。ふたりだけの秘密の、恋人同士の時間。プールの水とシャワーで濡れた髪の毛をそっとかき上げながら、美穂の顔中にキスを浴びせる。
「やぁ、……せんせぇ」
 耳たぶにキスをすると、美穂の身体がぴくんと震える。うなじや首筋にもキスをするたび、美穂の身体が小さく、ぴくりぴくりと動く。和弥との行いを経験するうち、美穂の身体のいろいろなところが発達してきているのだ。
 美穂の背中に回していた手を、胸へと移動させる。水着の上から、小さく膨らんだ胸をやさしく触る。
「は……、あっ」
 スクール水着独特の感触を通して、美穂の胸の柔らかさが伝わってくる。少女特有の発達中の胸を壊さないよう、やさしくやさしく、その形を手のひらで変えていく。
「あんぅ……、はぁっ」
 目を閉じた美穂から、切ない吐息が聞こえてくる。
 水着の上から、胸のてっぺんにある小さな突起を触る。はっきりとした感覚はないけれど、美穂の声によってそれがその場所にあることがわかる。
「ふ……、はぁ」
 和弥の手が美穂の胸を動かすたびに、ぴくん、ぴくんとその小さなからだが動く。声にならない声が美穂の口から漏れ、それが和弥を一層興奮させる。
「脱がしていい?」
 和弥が優しい顔で聞くと、美穂は顔を赤く染めたままこくんととうなずく。
「美穂、大好きだよ」
 ほっぺたにちゅっとキスをすると、肩に手をかけて、スクール水着を脱がしていく。華奢な両肩から水着が抜けそれが二の腕を降りると、小さくて白いきれいな肌の胸があらわになる。てっぺんはほんのりピンク色に染まっていて、それがさっきまでの和弥の愛撫のせいで、ぴんっと空を向いている。
「はぁ、……せんせい」
 両腕から水着を抜いてしまい、おへその手前まで美穂の肌が露出される。程よく健康的に焼けた腕や背中とは対照的に、そこはすべすべで、ものすごくきれいな白い肌だった。
 美穂の胸が、興奮と恥ずかしさで大きく鼓動する。その美穂を和弥がぎゅっと抱きしめる。
「嫌だったら、はっきり嫌って言っていいんだからな」
 こくんとうなずいた美穂を長椅子の上に寝かせ、そっと頭を撫でる。
「……ん、ふぁ」
 美穂の唇にキスをして、そのままキスの雨を浴びせていく。首筋からゆっくりと下のほうへ降り、やがて露になった美穂のふくらみに到達する。
「ひゃぁ……」
 そのてっぺんへ口づけすると、美穂からかわいい声が漏れる。その小さなふくらみを、やさしく丁寧に、唇と手で触る。
「あっ、はぁぁ……」
 和弥の唇がそのまま下へ降りて、美穂のおなかのあたりまで達する。まだくびれの見られないわき腹にキスをすると、美穂もぴくんと小さく反応をする。普段はくすぐったいだけの場所が、こんな時は気持ちのよい場所になってしまうのだ。
「ふっ、あっ、んっ……」
 おなかにキスをされるたびに美穂から小さな声が出て、身体が小さくぴくん、ぴくんと動く。和弥の唇がおへそのすぐ下まで来ると、そこから下は水着で隠されたままになっている。一度顔を上げた和弥は、美穂の顔を見る。
「……」
 美穂は黙ったままだったが、和弥の顔を見てからこくんとうなずく。それを確認した和弥の手が、腰の辺りでまくられたまま残っている水着の中に忍び込む。プールでしっとりと濡れているその中は、まだ若い美穂の身体のせいもあって、すべすべで何の抵抗もなくするっと入り込んでしまう。
「は……、あっ……」
 指先が水着と何も生えていないところの間を通り、それがかすかな快感として美穂に伝わる。そのまま小さな丘を越えて、割れ目へと入っていく。
「あっ……、ふわぁあっ!」
 小さな声をわずかに発したあと、大きな声が上がる。和弥の指で、大切なところをやさしく触られ、美穂が顔を真っ赤にして声を抑える。それでも、和弥の指の動きとともに、うめく様な声がわずかに漏れる。
 和弥の指が、美穂の秘部から芽を見つけ出し、そこを重点的に攻めるように指で触れる。手には、プールの水ではない、ぬるっとしたような感触を感じ、美穂の発するわずかな声とともに、自分の大好きな女の子が自分の行為に感じてくれていることを実感する。
「美穂、……全部、いいよね?」
「は、はい。……せんせいの好きにしてください」
 美穂がとろんとした表情で和弥を見つめる。美穂の頭の中もえっちな気分になってしまっているので、和弥のすること全てを受け入れてしまう気分になっている。
 腰の辺りでまくられていた水着に手をかけ、それをするするっと下ろしていく。美穂が少しだけ腰を上げると、小ぶりなお尻を抜けて、華奢な脚から水着を抜いてしまう。脚を一本ずつ抜く時に、ちらりと見えた美穂の大切なところは、すでに光を発するようにかなり濡れているようだった。
「はあぁ、せんせぇ……」
 普段はあどけない顔をした自分の生徒が、今は大切な愛しい自分の恋人として、紅潮した顔で自分の前に横たわっている。自分の欲望を受け止めてくれる大切な人、そして自分のことを愛してくれる大切な人。年齢や関係の壁はあっても、そこに愛があるんだから関係ない。
「美穂、大好きだよ」
 改めて美穂にキスをして、頭をやさしく撫でてあげる。
「せんせぇ……」
 嬉しそうに微笑んだ美穂も、自分から和弥にキスをする。美穂も、和弥と自分の間にたくさんの壁はあることをよくわかっている。でも和弥と一緒で、愛があるんだから関係ないし、それに時間が経てば自然とその壁もなくなると信じているのだ。
「せんせい……。続けてください……」
「うん、わかった……」
 もう一度ちゅっとキスをすると、再び身体中にキスの嵐を浴びせながら、秘部へと顔を下ろしていく。和弥と何度かの経験をしてきた美穂の秘部だが、それでも年齢に相応しいくらいの形をしている。
 美穂の出した液独特のにおいとともに、ほんの少し塩素のにおいがする。それが、美穂の姿とあいまって、和弥の興奮を助長させる。
「ひやぁ! あぁぁ」
 和弥が口づけをすると、美穂のからだがびくんと動く。それが和弥にとってはすごくうれしくて、美穂をもっと悦ばせようと、やさしくやさしく、唇と舌とで美穂を愛撫する。その度に、美穂が声を上げ、秘部からはとろとろとした液体が流れ出す。
「あっ、ひゃ、……だ、だめです、せ、せんせぇ」
「どうしたの? だめなの?」
 そんなことは聞かなくてもわかっているのだが、和弥のいたずら心が働いてついついそう聞いてしまう。そう聞かれた美穂も、その行為を止められてしまうと、なんだか複雑な思いになる。
「だ、だめじゃあ……、ないですけど……」
「そっか、じゃあ続けるよ」
 再び和弥が口づけをする。今度は、秘部へと指をそっと入れていく。
「ひぁぁ、あぁっ!」
 際限なく大きくなってしまいそうな声を抑えようと、美穂が手で口を押さえる。和弥の行いのせいで自然と発してしまう声を抑えるように、うめく様な声と同時に胸がわずかに上下する。
「んっ……、んっ……、んんっ!」
 美穂のわずかな声とともに響いていた水音が、だんだんと大きくなる。和弥だって音を立てようと思っているわけではないのに、していることに夢中になってだんだんとその音が大きくなってしまうのだ。その音が美穂の耳にも届き、自分がいかに気持ち良くなっているかを自然と実感してしまう。
「んっ、はぁぁっ!」
 あまりの気持ちよさに、自分の身体の下に敷いてあるタオルを片手で握り、その拍子に声が漏れてしまう。でも美穂はそれに気付かず、快感の中へと浸ってしまう。美穂の身体の中に、あの「ゾクゾク」とするような感覚が襲ってきたのだ。でも今の美穂は、そのゾクゾクする快感を怖がることはない。
 そのタオルを握った手を和弥の片手がそっと掴むと、美穂もそれを握り返してくる。和弥が愛撫をするたびに、美穂の手を通じてどれだけの気持ちよさを感じているか、わかることが出来た。
「はぁ、あ、……せ、せんせぇ」
「どうしたの? 美穂」
 とろんとした表情で和弥の顔を見つめる美穂。息は切れて、その度に小さな胸が上下している。
「その、……きて、くれますか」
 和弥とつないだ手をそっと握りながら、美穂が言う。
「うん、わかった。……ありがとう、美穂」
 和弥も優しい顔で応えると、美穂の手をきゅっと握り返した。
 Tシャツと海水パンツを脱ぐと、和弥も美穂と同じ姿になる。学校のプールの準備室に、何も纏っていない和弥と美穂のふたりっきり。和弥のモノはその姿を最大限まで大きくし、美穂もタオルを敷いた長椅子の上でひとしきり愛撫をされ、それを待っている。
「美穂、いくよ?」
「はい……」
 美穂が和弥を受け入れやすい体制にすると、和弥はモノを美穂の秘部にあてがう。モノの先でその場所を確認するように動かすと、美穂の口から、再び自然と声が漏れる。その場所にしっかりとあてがい、先端が飲み込まれる。そして、美穂の手をそっと握ってあげながら、和弥はゆっくりと腰を前へ進めた。
「ひゃ、あ、あぁぁっ!」
 和弥のモノが小さな美穂の中を突き進むと同時に、美穂の身体がびくびくびくっと脈動する。そしてそのまま、荒い息をしながらさっきよりももっととろんとした表情で、力が抜けたようになってしまった。
「美穂、……もしかして、いっちゃった?」
「……そ、そうかも、しれないです……」
 はぁはぁと息をしながら、和弥に挿れられたまま、くたっとなってしまっている美穂。
「せんせいが入れたとき、……いま、すごく、……すごく気持ちよかったです」
 微笑みながら、美穂が言う。そして、一度力が抜けてしまい、和弥の手に乗せているだけだった手を握り返してくる。
「今度は……、せんせいと一緒に気持ちよくなりたいです……」
「よし、わかった」
 和弥がそう言うと、美穂の身体を抱えて起こし、ぎゅっと抱きしめる。
「あ……」
「美穂、大好きだよ」
「せんせい……」
 美穂も和弥の身体をぎゅっと抱きしめ、その小さな身体を和弥にゆだねる。お互いが密着しているせいで大きな動きは出来ないけれど、ふたりともなんだかすごく心が温かかった。
「んっ、ひぁっ……」
 和弥が小さく腰を動かすと、美穂の口から小さな声が漏れる。さっきまでの気持ちよさと違って、なんだか不思議な気持ちよさを感じている。この体勢で動いていると、胸いっぱいの幸せを感じることが出来る気がする。
「美穂」
「……せんせい」
 きゅっと抱きしめていた身体を少しだけ離して、ちゅっとキスをする。身長差のあるふたりでこんな体勢なので長くキスをするのは難しいけど、ちゅっと触れるだけのキスでも十分に幸せが伝わる。
「はぁぁ、せんせぇ……」
 和弥がわずかに腰を動かしただけで、美穂の口からは切なく甘い声が漏れ出す。和弥の体に抱かれて、小さな動きでやさしく身体を動かされていると、暖かな気持ちが身体いっぱいに広がって、頭がぽーっとするような、そんな気持ちよさを感じる。
 赤みがかった太陽の光がブラインドの隙間から準備室に漏れて、つながり合ったふたりの素肌を染める。
「……んっ、んふぅ……」
 大好きなひとにしっかりと抱きしめられ、甘い声を出す美穂。その小さくてかわいらしい声が和弥の耳に直接届き、和弥を興奮させる。
「くっ、……美穂の中、すごく気持ちいいぞ」
「ほ、本当ですか……」
「うん、……先生も、すごく幸せだ」
「あっ、よ、……よかったです」
 ふたりの甘美な気分とがシンクロして、お互いが一緒になって高まりあっていく。
「はぁぁ、あっ……、せんせぇ、また、わたし……」
「う、うん……、先生も、もうちょっと、だから……」
 大好きな先生のために、駆け上がってくるような気持ちよさをもう少し抑えようと、美穂は和弥の体にぎゅうっとしがみつく。
「はぁっ、美穂っ……。寝かせるよ……」
 美穂がこくんとうなずくと、長椅子の上に寝かせる。しかし、和弥は美穂に体重をかけないように気をつけながらも、お互いにぎゅっと抱きしめあったまま、腰を動かす。
「あぁぅん……、あっ、い」
 さっきの小さな動きから、だんだんと大きな動きになる。美穂に伝わる快感もそれとともに大きくなり、和弥に身体を突き動かされるたびに、身体の中を激しい快感が駆け抜けていく。
「ひ、あっ、……だ、だめぇ、せんせぇ」
 和弥の身体を抱きしめる力がより強くなり、激しくなった動きのせいで溢れそうになる快感を何とか押さえつけようとする。
「あ、み、美穂っ。せ、先生も、もう」
 美穂が自分の身体を抱きしめるたびに、美穂の中に入れている自分のモノがさらに締め付けられる。和弥自身も、もうあまり長くない。それどころか、これ以上強く締め上げられたら、もう持たないだろう。
「ひぁ、せ、せんせぇ! あっ、せんせぇ!」
 和弥の一突きごとに高まる快感に耐えられず、美穂が声を上げる。
「ひゃ、はぁぁっ!」
 一瞬、美穂の抱きしめる力が強くなったかと思うと、中に入っている和弥のモノをぐわっと締め上げた。
「うぁっ、美穂っ!」
 そのあまりの締め付けに耐えられず、和弥も想いを美穂の中へと注ぎ込む。
「……っ」
「あ、くぅぅ……」
 わずかに痙攣をするように力が抜けて、くたっとなってしまう美穂。そして、その中へびくびくとモノを脈動させ、ゆっくりと力が抜けていく和弥。お互いにつながったまま、これ以上にないくらいの快感の余韻を感じている。
「……せんせぇ」
「あ、あぁ、……美穂」
 つながったままのふたりが見つめあい、そのままキスをする。
「……えへへへ」
 しばらくつながっていた唇同士が離れると、美穂の満面の笑顔が現れる。それにつられて、和弥も笑みがこぼれる。
 気が付けばお互いに汗びっしょりで、長椅子に敷いていたタオルもびっしょりと濡れていた。
「せんせい、汗いっぱいかいてますよ」
「はは、そうだな。美穂も、汗びっしょりだ。……とりあえず、離れよっか」
 ずっとつながっていたふたりが離れると、美穂の秘部から和弥の放ったものが逆流して出てくる。美穂の身体に自分の持っていたタオルをかけてあげてから、和弥が逆流してきたものを丹念にふき取る。
「なんだか、こうされるのが一番恥ずかしいかもしれないです……」
 脚をM字型に広げて和弥に秘部を噴いてもらっている美穂が、顔を赤く染めていう。確かに、終わってから熱くなってた頭も冷静になり、それでいてこんなことをしているのだからしているときよりも恥ずかしいかもしれないと、和弥は思った。
 後始末を一通り終えて、美穂の身体の汗もきちんと拭いてあげてから、お互いに服に着替える。やっぱり冷静な頭に戻ってしまうと、こんなところであんなことをしていたというのが、ものすごく恥ずかしく感じてしまうのだ。
「そろそろ、帰らないといけない時間だね」
「はい、そうですね……」
 ちょっと寂しそうな美穂の顔。太陽の光はさっきよりもずっと赤くなって、ふたりの顔を染めている。
「美穂」
「せんせい……」
 和弥が美穂の身体をぎゅっと抱きしめて、そっとキスをする。夏の日のふたりだけの時間も、あとわずか。
「夏休みに入ったら、せんせいとしばらく会えないんですね……」
「うん、……でも、美穂がよかったら、先生がアパートにいる時にでも遊びにおいで」
「ほんとうですか?」
「うん、いいよ」
 嬉しそうな顔をした美穂が、和弥にぎゅっと抱きつく。
「えへへ。ありがとうございます」
「うん。先生からも、ありがとな」
 ぽむぽむっと頭を撫でて、和弥もなんだか嬉しくなった。
「……よし、今なら大丈夫だよ」
 ブラインドの隙間から、外の状況を確認する。まだ日が出ているとはいえ、こんな時間まで美穂が準備室にいたのが知れるとちょっとまずいからだ。校庭にはもう人影もなく、ほかの教師ももう帰り始めているような時間だ。
「じゃあ、また明日ね」
 最後にほっぺたにちゅっとキスをする。すると美穂も、ほっぺたにキスを返してくる。
「……はい、また明日。せんせい!」
 満面の笑顔の美穂が手を振り、なんだか元気に帰っていく。それを見た和弥も、なんだか嬉しくなり、しばらく準備室でにやついた顔を元に戻してから家路へとついた。



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