・スタディ!
・第6話 愛し合うふたり



 修学旅行の季節ってのは割とばらばらなもので、学校によっては春だったり秋だったり、はたまた冬だったりする。そんなわけだが、和弥の勤めるこの学校は5月の終わりごろが修学旅行の季節なのだ。
そこまで書いて読者の方々に期待させておいて大変申し訳ないが、その修学旅行もつつがなく終わってしまった、6月の上旬。放課後の旧校舎会議室で、その修学旅行の実行委員だった生徒が集まり、最後のまとめ。その中に、ここ最近明るくなり、なんだか雰囲気も少し変わってきた美穂の姿もあった。
「これで実行委員会も終わりです。みんな、お疲れ様でした」
 和弥の言葉で最後の委員会を締めると、生徒も安堵の表情でその部屋をあとにする。相変わらず最若年の和弥が教師としてのまとめ役をやっていたこの修学旅行。なんか、去年の臨海学校の時もそうだった気がするなーと思いながらも、割と楽しんで仕事をしていた。
「あ、竹浦。ちょっと」
「はい」
 机の上をゆっくりと片付けていた美穂を呼ぶ。たぶん、美穂も呼ばれることを狙ってわざとゆっくりしていたのじゃないかと思う。同じクラスで実行委員をしていた男子生徒はいちばん最初に部屋を出ているし、他の生徒も特に何も気に止めることもせず、部屋から出て行く。
 和弥は周りの生徒の動きを少し見ると、美穂の耳元でそっと言う。
「今日、ちょっと遅くなったけど、大丈夫?」
「……はい」
「じゃあ、荷物もって、この部屋戻っておいで」
 少し頬を染めた美穂が、こくんとうなずく。美穂も部屋を出ると、あまり広くない部屋に和弥ひとりが残る。
「ふーっ……。1学期の大仕事もひとつ片付いたな」
 自分の持っている書類を片付けると、椅子から立ち上がってうーんと伸びをする。窓から外の校庭を見下ろすと、生徒がサッカーをして遊んでいるのが見える。その窓をカーテンで閉めてから、今度は肩を軽く動かす。やってることが少々オッサンくさいが、体を動かすのが割と気持ちいいのだ。
「この会議室も、存在そのものを知らなかったしなぁ……」
 いつも秘密のことをしていた旧校舎。その同じ棟の3階、理科室や薬品庫などが並ぶ中にある小さな会議室。昔はここをよく使っていたらしいが、新しく校舎が建って職員室や教室が移ってしまった今では、まったく使っていなかったらしい。それを、たまたまカギを見つけた和弥がきちんと掃除をして、部屋の整理までして使えるようにした。表向きは学校内設備の整理ということだが、秘密のことをするためでもある。
「まぁしかし、いろいろと知られざる部屋が残ってるもんだなぁ……」
 窓際に置かれたソファにどさっと座り、そんなことをつぶやく。そういえば自分が通ってた学校も、行ったことのない部屋とかたくさんあったよなぁと思う。学校って、そういう部分でも割とファンタジーな世界なのかもしれない。
 このソファだって、この部屋に置いてあったもの。たぶん、昔は校長室か職員室あたりに置かれていたものなのだろうが、一部が破れているのを見るあたり、みっともないから使わなくなって、ここへしまい込んだのだろう。
 少し赤く染まりつつある光が、カーテン越しに部屋へと入る。ボーっと考えながら、その光を和弥が浴びていた。
「せんせい。来ましたよ」
 ドアが小さな音を立てて開き、ランドセルを背負った美穂が戻ってくる。
「うん、こっちおいで。カギ、かけといてな」
「はい」
 ドアをそっと閉めてカギをかけテーブルの上に荷物を置くと、和弥の右横に美穂が座る。そして、なんだか甘えるようにくっ付いてくる。その微笑んだ表情がかわいくて、和弥も心が和む。
「楽しかったな、修学旅行」
「そうですね。先生と一緒に居る時間が、あんまりなかったのが残念ですけど……」
「うん、まぁ。それは仕方ないからな……。みんなの居る前じゃ、秘密なんだから」
 肩に手を回してやさしく抱き寄せ、髪の毛をやさしく触りながら美穂としばらくおしゃべり。歳の離れた教師と生徒という関係とはいえ、その風景はきちんとした恋人同士。お互い楽しそうに、会話が弾む。
「1日目のご飯の時、町田くんと浅井くんがご飯のお代わりで張り合ってたの、すごかったですよね」
「そうそう、あれな。ふたりとも10杯くらい食べてホテルの人が笑ってたぞ」
「実は、女子も密かに晴美ちゃんと美津子ちゃんが張り合ってたんですよ」
「え? それは知らなかったな……。確かに、ふたりとも運動してるもんなぁ」
 修学旅行中に一緒に触れ合うことが少なかったとはいえ、楽しいことはいっぱいあったので、話題が尽きることはない。夜の寝る前にどんな話をしたとか、どんなことがあったとか。同じクラスの女子生徒の話から、誰が誰のことを好きかなんていう話まで、美穂から伝わってくる。
 副担任の坂本先生からも聞く話ではわからない、自分のクラスの生徒がどんな一面を持ってるのかということと同時に、今の女の子がどんなことを考えてるかというのもわかってくる。そういう部分で、美穂は和弥のクラス運営にとっても大きな力になってくれている。
「美穂も、最近明るくなってきたな」
「……そうですか?」
「うん。5年生の時よりも、ずいぶん明るくなったし、それにすごくかわいくなったぞ」
 和弥の言葉に、美穂の顔が赤くなる。恋する女の子はきれいになるとは言うけれど、美穂も同じように確実にかわいくなった。1年前の、なんとなく元気がないような、そんな印象はなくなった。
「修学旅行の実行委員をやったんだからさ、今度は学級委員とかやってみたら?」
「え、学級委員ですか?」
「うん。2学期か3学期にやってみなよ。あれ、けっこう楽しいぞ」
「……そうですね。……また今度、考えときます」
「あぁ。先生も応援してるからな」
 今回の実行委員だって、美穂がやってみたい、と言い出したのだ。昔から割と積極性はあったほうだと思うが、最近はより積極的になってきたと思う。そのせいで成績も上がってきてるし、他の先生たちからも、少し変わってきた、という言葉があるくらいだ。美穂自信の頑張りがあるが、なによりもそこに和弥という大切な人が居ることが大きな要因になっている。
 家庭訪問のときにも、美穂のお母さんから5年生に上がってから明るくなってきて、籠原先生のおかげですね、とまで言われた。それが和弥にとってもなんだかうれしくて、少しだけくすぐったくも思う。
 こんな関係なのは秘密にしとかなければいけないが、その影響はいい形で出ているのだ。
「そういえば、髪の毛伸びたな」
「はい。今、ちょっと伸ばしてるんです」
 5年生の時はショートカットだったけれど、今の美穂はセミロングくらいまで伸びてきている。
「似合わない……ですか?」
「いや、すごく似合ってるぞ。ショートカットよりも、伸ばしてるほうが似合うと思うよ」
「そうですか、よかった」
 そう言って、うれしそうな顔をする美穂。おとなしい感じの美穂には、髪は短いよりも長いほうが似合う様な気がする。
「髪、さらさらだな」
「えへへ……」
 その髪の毛を優しく撫でてあげると、ものすごくさらさらでさわり心地がいい。美穂自信まだ若いせいもあるのだろうが、たぶんきちんとお手入れをしているのだろうなと思う。そういえば、あの時から美穂もずいぶん変わった様な気がする。髪を伸ばしているのもあるが、なんとなくおしゃれになっている気がした。
「せんせい……」
「うん、美穂……」
 ふたりが見つめあって、美穂がそっと目を閉じる。唇が優しくふれあい、ふたりの想いがそこを通して流れていく。
「……」
「……」
「……えへへへ、……せんせい」
 少し恥ずかしそうで、でもちょっとうれしそうな美穂の顔。ちょっとはにかむような顔を見て、和弥も抱きしめる腕に力が入る。
「ひゃ……」
「……美穂。……かわいい」
「え……。あ、ありがとうございます……」
 横からきゅっと抱きしめたまま、しばらくそうしている。美穂も自然と和弥の背中に手を回し、細い腕でぎゅっと抱きしめてくる。
「なんだか、暖かいです」
「そうだな……」
「しあわせって、こんな感じなんですか?」
「……うん、そうかもしれないな」
 小さなからだを和弥の胸で抱かれて、美穂が少しうっとりとした表情を見せる。和弥も目を閉じて、なんだか落ち着いた表情になる。
「美穂」
「はい……」
「していい?」
 和弥の言葉に、うれしそうな顔でうなずく。そして、何か思いついたような顔をする。
「あの、せんせい」
「なに?」
「今日、せんせいにしてあげたいことがあるんですけど、……いいですか?」
「うん、いいよ。美穂の思うとおりにしてごらん」
 和弥はそう言って、とりあえずソファに座ったまま美穂の動きを待つ。どんなことをしてくれるのだろうという、ちょっとした期待と、美穂がえっちに関しても積極性が出てきたことに、うれしさを感じていた。
「じゃあ、……しますね」
 頬を染めて、何か恥ずかしそうな美穂。美穂の手が和弥のスラックスのファスナーにかかると、和弥もドキッとして体が少しだけ動く。
「え、……ほんとに?」
「は、はい……。その、せんせいに気持ちよくなって欲しいんです……」
 ゆっくりとファスナーが下がり、美穂の小さな手がスラックスの中へと入り込む。トランクスの生地の上から、すでに大きくなっている和弥のモノに美穂の手が触れた途端、和弥がぴくっと動く。
「いや、……はは。なんか、オレが緊張するな……」
 和弥が照れ笑いすると、美穂も赤い顔を見せて照れ笑いする。トランクスをずらして、美穂が和弥のモノに直接触れる。そっと触れたとはいえ、意外と大胆な美穂。何か壊れ物を扱うような感じで、モノを外へと露出させた。
「うわっ……」
 再び和弥の体がびくんとなる。ファスナーから出たそれは、最大限まで大きくなっていて、それを美穂が小さな手で握っているというだけで興奮する。
「やっぱり、……大きいですね」
「そ、そうか……?」
 美穂に間近でまじまじと見られて、なんだかすごく恥ずかしい。美穂も自分からそれを持つことは初めてだったし、普段は恥ずかしくてはっきりと見ていないから、こんなに間近で見るのは初めてなのだ。
「せんせい、その、……しますね」
「う、うん。お願い」
 美穂の小さな口が、モノの先端に口づけをする。
「おっ……」
 なんとなく、情けない声が出てしまう。大学生の時、仲間とそういうお店に行って以来の体験。しかも、自分と心の通じている美穂がやってくれるのだから、快感も何十倍になって襲ってくる。
 先端や傘の部分に何度か口づけをしたあと、舌でぺろんと舐められる。
「あっ……」
 よく言われるように、アイスキャンディーを舐めてるような、そんな感じ。そして、小さな口にいっぱい、モノを飲み込んでくれる。
「うぁっ……。み、美穂。いいぞ……」
「……えへへ、よかったです」
 赤い顔をしたまま、和弥に愛撫を続ける。いつも和弥が美穂にしていたけど、こういうことになると美穂の新しい一面が覗ける気がする。
「でも、そんなこと……。どこで覚えたんだ……?」
「え……、っと。……あやちゃんが、男の人ってこうするとすごく気持ちいいらしいよって、……教えてくれたんです」
「……」
「あずさちゃんも、なんだかそんなこと言ってました」
「ふっ……」
 口から息を吐いて、思わずガクッと来てしまう和弥。自分のクラスの女子は大丈夫なのかなーと思いつつ、そんなことしてるのはこの仲良し3人組だけであってほしいとも思う。でも、和弥が言えた立場ではないのだが。
「あぁっ……」
 美穂が和弥のモノに吸い付くたび、情けない声が出てしまう。非常にゆっくりとした動きで、美穂の舌が和弥のそそり立ったモノを這いずり回るのだ。その度に体がピクピクと動き、思わず声も出てしまう。
「き、気持ちいいですか……?」
「あ、あぁ。……なんていうのかな、……さ、最高だぞ」
 少し笑いながら、美穂の頭をやさしく撫でる。美穂も満面の笑みになって、再び行為を再開する。
「ふぅぅっ……」
 和弥の口から、吐息のような大きな息が出る。手馴れた人間からすれば美穂のやっていることはあまり上手ではないのかもしれないが、あまりこういう経験のない和弥にとってはそれが気持ちよく、そして、美穂がやってくれていることが何よりの快感として伝わっている。
 美穂だって、あやとあずさが中途半端に言った事をやっているだけで、テクニックなどあったものではない。それでも、和弥の反応を見ながら、気持ちよくしてあげようと一生懸命にやっていた。
「んっ……。ぷは……」
 長い髪が落ちてきて、美穂の顔を隠す。和弥がそっとその髪の毛をかきあげると、頬を染めた一生懸命な姿の美穂の顔が見える。自分のために小さな口で健気に愛撫をする姿を見て、和弥も気持ちが高ぶっていく。
「ちゅっ……、んっ……」
 唾液が和弥のモノにまとわりつき、じゅぶじゅぶと、いやらしい音を立てる。すでにモノはべとべとで、先っぽからは何か先走る液も出てきている。それをキスで吸い取られるたびに、電気のような快感が和弥に襲ってくる。
「み、美穂……。先生、もうそろそろいきそう……」
 その言葉に、美穂がモノをくわえたまま目線を和弥のほうに向け、恥ずかしそうに微笑む。その上目遣いな笑顔が何か小悪魔な表情で、ゾクッとくる。おそらく、モノにもその快感のような響きが伝わり、一層奮いあがらせたことだと思う。
 美穂の動きがちょっと早くなり、舌の使い方も口の動きも強くなる。あのふたりはどこまで教えたんだと思いながらも、どんどん高ぶってくる気持ちに頭の中が麻痺していく。
「あっ……。み、美穂。で、……出るよ」
 高ぶってくる快感に耐えられず、美穂の頭を抱えるように和弥が身を縮める。
「ふっ、くぅ……」
 和弥がさらに一息吐いた瞬間、モノの先端から欲望が爆発した。
 びくびくと脈動を続けるモノをしっかりとくわえたまま、じっとしている美穂。口の中に和弥の出す精液が飛び込んでいき、小さな口の中へとたまっていく。
「…………」
「……うくぅ。……はぁっ」
 やがてその脈動も治まり、モノがゆっくりとしおれていく。
「美穂、顔上げていいよ……」
 和弥がそう声をかけると、ちゅっという音を立てて美穂がモノから口を離して、手で口を押さえながらゆっくりと顔を上げた。
「……んっ」
 口に溜まっているため、しゃべることの出来ない美穂。おそらく、それをどうして言いのかわからないのだろう。飲み込もうと、口を変に動かしているが、なかなか飲み込めないような感じ。
「無理に飲まなくていいから、ほら、ここに出して」
 和弥がポケットティッシュを取り出し、美穂の口の前に出す。ちょっと涙目の美穂は、なんだか残念そうな顔で、素直にそれに従った。
「ぷわ……」
 ティッシュの上に出される、白い液体。けっこうな量を出したらしく、美穂の唾液と混ざってティッシュからこぼれ落ちそうなほどの量が美穂の口から出てきた。
「全部出したか?」
「……。んく、ちょっと飲んじゃいましたけど……」
 指で口の周りについた精液をふき取りながら、美穂が言う。それがなんだか愛しくて、和弥はすごくうれしくなる。ティッシュで美穂の口の周りをきれいに拭いてあげて、手を取って小さな指もきちんとふき取る。
「サンキュ、な。美穂」
 美穂のほっぺたにちゅっとキスをしても、美穂はなんだか残念そうな顔をしたまま。
「……本当は、せんせいの全部飲んであげたかったんですけど……」
「いや、美穂。先生は美穂がそこまでしてくれただけでもうれしいんだから」
 横に座っている美穂の身体をそっと抱き寄せて、頭をなでなでする。まだ残念そうな顔をしながらも、美穂はすぐににこっと微笑んだ。本当に健気な美穂がすごく愛しく、和弥も胸が「きゅん」っとなる。
「じゃあ、今度は先生が美穂を気持ちよくしてあげるからな」
「はい……」
 ちょっと恥ずかしそうで、でもどこかうれしそうな美穂。
 和弥の手が、プリーツスカートの裾から少し見えている太ももにかかる。そして、そのまま内股へと手が進入する。
「んっ……」
 細くて華奢だけれど、すべすべですごくさわり心地の良いふとももを、和弥の手が優しく往復する。その間、唇だけでなく、ほっぺたやおでこ、うなじにたくさんのキスの雨を浴びせる。キスを受けるたびにからだがぴくんと動き、触られているふとももの快感もちょっとだけ増す。
 腰に手を回していた和弥の片手がゆっくりと胸の辺りへ移動して、美穂のからだをぎゅっと抱きしめる感じになる。そして、まだ小さな胸へとそっと覆い被さる。
「ふぅん……」
 ロングTシャツの上から、膨らみかけの胸をやさしく触る。初めての頃よりも、気持ち大きくなってきた美穂の胸。大きさはともかくとして、こうして服の上からでも感じてくれるくらい感度がよくなってきているから、そのあたりも成長しているのだろう。 
「あっ、はぁ……。せんせい」
 内股に入っていた和弥の手が、付け根の辺りまで来る。そこにあるのは、成長が始まったばかりの秘部。和弥のモノを愛撫している時に少し興奮して、ほんの少し濡れた秘部が、今度は和弥に愛撫をされているため少しずつ滑りを増していく。
 美穂の暖かく、やわらかい太ももに挟まれた和弥の手が動き、指先で下着の上からその秘部にちょんっと触れる。
「ひゃぁ……」
 ぴくん、と美穂のからだが動き、かわいい声を上げる。顔が汗ばんできて、息も少し荒くなってくる。
「美穂。先生のひざの上に座って」
 素直にそれに従ってくれる美穂。和弥の脚を跨いでその上に座ると、美穂自身から和弥に唇を重ねてくる。
「んっ……。ふぅんっ」
 自分から唇を重ねてきただけでなく、舌までも差し出されたことに少し驚きを感じながらも、和弥も美穂を優しく抱きとめてそれに応える。
 唇を重ねあい、唾液を交換し合う音が響く。その一方で、和弥の右手が美穂のスカートの中に入り込み、薄い布地の上から秘部を刺激する。
「ひゃ、あんっ……」
 やさしく動かす指先から、その部分がしっとりと濡れているのが感じられる。筋の真ん中では小さな突起が顔を出しているのがわかり、そこを和弥の指が往復する。
「ん、あっ……」
 和弥のすぐ目の前で、顔を紅潮させた美穂が感じてくれている。これほど、男冥利に尽きることもないだろう。うれしくなって、美穂の顔中にキスをいっぱい浴びせる。
「せんせい……」
 美穂もうれしくなって、お返しに和弥の顔中にいっぱいキスを浴びせる。
「ははは……」
「えへへ……」
 もういっかい口付けをして、そっと頭を撫でてあげる。
「な、美穂。……脱がしていい?」
「はい。……なんだか、暑くなってきちゃいましたし」
「はは、そうだな」
 和弥もくすりと笑うと、もう一度美穂にキスをする。そして、裾に手を入れてロングTシャツを脱がす。
「……えへへ」
 美穂がなんだか恥ずかしそうに、照れ笑いをする。下につけているのは、薄い黄色のキャミソール。華奢な美穂のからだに着けている姿がなんだかかわいくて、和弥もちょっと興奮する。全体的に細い美穂の身体だが、キャミソールを着たその姿はすごく健康的な女の子に感じる。
「下も、いい?」
 その問に、こくんとうなずく美穂。和弥の首に手を回したまま、腰を浮かしてひざ立ちになる。プリーツスカートの腰の部分に和弥の手がかかり、美穂のお尻を撫でるようにするっと脱がされる。
「はい、足上げて」
 そう言われて、美穂もなんだか楽しそうに片足ずつ上げ、脚からスカートを抜く。キャミソールに、青と白の縞パンだけの美穂が、ものすごくかわいい。
「今日も、かわいいの着けてるな」
「えへへへ……。せんせいに見せてあげるためですよ」
「ははは、そっか。ありがとな、美穂」
 また、ほっぺたにキス。美穂もかわいい笑顔を見せて、和弥にお返しのキスをする。
「せんせい。……つづき、していいですよ」
「うん、そうだな」
 和弥の手が美穂のお尻に触れて、小さくてかわいらしいそれを優しく撫でる。小さいけれどそれなりにやわらかい美穂のお尻。何度かパンツの上から撫でて、パンツのゴムに手をかける。そして、それをずらそうとした時。
 ごすん!
「!!!」
 突然、部屋の扉が大きな音を立てる。その音にびっくりして、ふたりとも動きが止まる。扉が開いたわけではないが、ふたりともこんな格好をしているのだ。息を潜めて、心臓は音が聞こえそうなほど大きく高鳴り、和弥は美穂をしっかりと抱きしめて、美穂はぎゅっと抱かれたまま身を小さく縮こませる。
「……」
 そのままじっとしていると、廊下で誰かが歩いていく音が聞こえた。恐らく、生徒か誰かがたまたま通りがかった時に、何かを扉にぶつけたのだろう。その足音が聞こえなくなると、再び部屋の中に静粛が訪れ、校庭で遊ぶ声が聞こえるようになった。
「美穂、……大丈夫みたいだよ」
「……はい」
 いまだに心臓の高鳴りが収まらない美穂。少し不安そうな顔をして和弥に抱きついていたが、そっと目を閉じて、また自ら唇を重ねてきた。
「……」
「……」
 しばらく繋がっていた唇が離れて、その間に銀色の糸を張る。それが自然の力でぷつんと切れたとき、美穂が口を開く。
「せんせい、……つづき、……してください」
「……うん、美穂」
 自分だったら絶対に尻込みしてしまいそうな状況だったけれど、こんな中途半端で終わらせるわけには行かない。それに、今日は自分は一度イっているけれど、美穂はまだなのだ。
「脱がすよ」
 和弥がそう声をかけて、縞パンのゴムに手をかける。ひざ立ちの脚から片方ずつ抜き取り、あとはキャミソールだけを着けた、なんだかそそる格好の美穂になる。
「あんまり、おっきな声出したらダメだぞ」
「はい……」
 美穂の口元に人差し指を添えてそう言い、その唇を自分の唇で塞ぐ。今日だけで、美穂に何回キスをしたのかわからないけど、口付けをすればするほど、なんだか美穂に対する想いが大きくなっていく気がした。
 それは美穂も同じで、和弥とキスをしているだけなのに、それだけで気持ちよくなってしまう。服を着ているときとは違う感じのキス。していることは同じようなキスなのに、服を脱いでいると、なんで感じてしまうのだろう。美穂はそう思いながら、心地よいほどのゆったりとした快感に身を任せていく。
「はぁ……、んっ……」
 唇同士が離れ、和弥の指が美穂の秘部に直接触れる。小さく、押し殺したような声が美穂の口から漏れ、秘部からもぬるっとした液体が湧き出てくる。
「あんっ……。うぁん……」
 本当は大きな声を出したいのかもしれないが、それを真っ赤な顔で一生懸命我慢している美穂が、ものすごくかわいい。まだ未熟な小さな身体とはいえ、きちんと女の子として成長し、和弥に愛してもらえるほどになっているのだ。
 小さな芽がぷっくりと膨らんで、まだシンプルな形をした秘部の真ん中で自己主張を始める。そこに、和弥の指がそっと触れ、やさしくやさしく動く。
「ふぅ、んんっ……」
 美穂の声と一緒に、秘部からも液体が漏れ出してくる。その液体を指先につけ、秘部全体に塗り広げるように、和弥の指が動く。
「ひゃ、あっ、はぁん……」
 ぴくぴくと動く美穂のからだ。和弥の指が動くたびに、くちゅくちゅとしたいやらしい音が響く。
「あっ、や、やだ……」
「ん? なにがいや?」
「そ、そんな音、立てられたら……、あっ」
 秘部が奏でている音が、美穂にとってはすごく恥ずかしいのだろう。止めどなくあふれ出る液体を秘部全体に広がられ、そこを和弥の指が動くたびに、いやらしい水音を立てていく。
「恥ずかしいことなんてないよ。聞いてるの、先生だけなんだから」
「や、やぁぁ……。せ、せんせぇ……」
 きっとそれが恥ずかしいのだろうけど、前と比べて液体の出てくる量が格段に増えている。きっと、美穂の素質が現れてきたのだろう。
「美穂、寝かせるよ」
 からだをそっと抱えて、ソファの上にころんと寝転がせる。息が荒くなり、からだの体温も上がっている美穂が、素直にそれに従う。
 美穂の脚を開かせて、和弥が秘部に顔を近づける。辺りは美穂の出した液体でぐっしょりと濡れていて、それがカーテンを通して入ってくる明かりできらきらと光っていた。
 その中心にある芽に、ちゅっと口付けをする。
「ひゃぁっ! あぁぁっ!」
 そのままちゅっと吸い取る。その動きと同調するように、美穂がかわいい声を上げる。恥ずかしさの中にうれしさが混じったような感じの、聞いてて興奮する美穂の声。その声をもっともっと聞きたくなり、和弥は意地悪にも、わざと音を立てて美穂の秘部を舐める。
「あんっ……! せ、せんせぇ……、お、音なんか立てちゃ、だ、だめです」
 そうは言いつつも、美穂も感じているようで、和弥の愛撫のひとつひとつにからだをわずかに動かして反応してくれる。
「は、あ、あっ……。だ、だめっ」
 秘部を舐められ、芽を吸われるたび、美穂のからだの中にビリビリとした快感が駆け抜けていく。和弥がそっと握ってくれていた手を握り返し、快感を感じていることを和弥にも伝える。
 まだ産毛しか生えていない恥丘をも舐められ、その微妙な快感にも敏感に反応してしまう。美穂も、もしかして自分はもともとえっちな女の子だったのかもしれないと、快感に溺れている頭の中で思う。
「せ、……せんせぇ」
「どした?」
「そ、そろそろ、……来てもいいですよ」
「……うん、わかった」
 美穂の控えめなおねだりに、和弥もなんだかうれしくなってすぐに応える。身を起こしてスラックスとトランクスを脱ぐと、一度仕舞っておいた自分のモノを取り出して、改めて美穂を見る。
「……えへへ」
 頬を染めて、とろんとした目で微笑む美穂。下半身を露出し、そこを濡らしている姿が妙なくらい、かわいらしい笑顔。秘部の形そのものだってまだまだ若く成長中のものだが、それには似つかないくらい、自ら出した液体と和弥の唾液でぐっしょりと濡れていた。
「じゃあ、いくぞ」
「はい……」
 ほっぺたにちゅっとキスをして、美穂の秘部にモノを据える。そして、ゆっくりと中へと進入させる。
「あっ……、はぁぁぁ……。あんっ……」
 しっかりと濡らしておいたおかげで、すんなりと中へ入っていく。中もぬるぬるとした感触で満たされ、和弥をきちんと受け入れてくれる。それでも、小さな美穂の中はきつく、入れただけでいってしまいそうなくらい締め付けがある。
「あっ、せ、せんせいので、いっぱいです……」
「う、うん……。美穂の中、……すごく気持ちいいぞ」
「えへへ、ありがとうございます」
 いつもの美穂の笑顔だけれど、それが美穂の中へ入れているというだけで、ゾクッとした快感になってしまう。
「動くよ」
「はい」
 美穂の腰を軽く持って、そっと引き抜く。大きくなったモノが美穂のからだの中で引っ張られ、今までそれがあった空間を埋めるように、美穂の出す液体と内壁が埋めていく。先が残ったところまで戻すと、今度は中へと戻していく。美穂の中をゆっくりと進み、内壁をかき分けていく。
「はぁぁぁ……、あふぅぅ……」
 和弥の動きにあわせるように、美穂が息をする。じわーっとした快感が美穂のからだの中に響き、からだの中がなんだか暖かくなってくる。
「だんだん、速くするよ」
 こくんと、美穂がうなずく。ゆっくりとしたペースから、次第に速さを増していく。それに従い、結合部からもくちゅくちゅとした音が響き始め、それが部屋の中へと響く。
「あっ……、あっ……」
 その音はもちろん美穂の耳にも聞こえ、その淫らな音で余計に快感が増していく。挿入する前にかなり濡れていたとはいえ、その音のほとんどは美穂の出したものだ。そう考えると、自分はなんてえっちな子なんだろうと思ってしまう。
「美穂、大丈夫か?」
 どんどん速さを増し、和弥が気持ちいいと思うペースで動かしている。からだが激しく動き、美穂のからだも和弥に突かれるたびに動いている。
「は、はい……。大丈夫です……、あっ、き、気持ちいいですよ……」
「そ、そっか。よかった」
 和弥も美穂の締め付けが激しく、かなりの快感が伝わっている。さっき一度いっているとはいえ、もういってしまいそうなくらい気持ちいいのだ。
 美穂にもっと気持ちよくなってもらいたい。そう思って、腰に添えていた手が美穂のキャミソールの裾をまくり、小さく成長している胸を露出させた。
「あぁん、せ、せんせぇ」
 その格好だけで、ものすごくいやらしく、淫らに感じてしまう。それは美穂も同じで、大好きな先生に挿入されている状態で、キャミソールをめくられて小さな胸を出している状態が、すごくえっちな姿に感じる。
 美穂の胸も割と成長してきて、ぷくっと自己主張を始めている。白い肌がふっくらとしてきて小さな山を作り、てっぺんはピンク色に染まっている。それも、今日はほとんど触っていないのに、頂点の小さな突起はひとりでにピンと立ち上がり、天を向いていた。
「美穂、……かわいいよ」
「せ、せんせぇ……。あんっ……!」
 その小さなふくらみを両手でそっと触れる。意外なほど柔らかく、思っていたよりも触っていて気持ちいい。成人女性では絶対に味わえない独特の感触に、和弥の興奮も高まる。
「痛くない?」
「あっ、はっ、……だ、大丈夫ですよ」
「うん、じゃあ、続けるな」
 美穂の胸を触りながら、再び腰を動かす。和弥が胸を触っている手に、美穂がそっと手を添える。そうすると、なんだか安心できるし、気持ちよくなれるのだ。
「あっ、はぁん……」
 淫らな水の音が響き始め、美穂の頭の中に快感という情報が次々と流れ込んでくる。
「せ、せんせぇ、……。い、いいです!」
「き、気持ちいいの? 美穂」
「は、はい、気持ちいいです……」
 速度を少しずつ変えながら、美穂の中を突いていく。速くしたり、ゆっくりしたり。美穂もいつの間にか、自然と腰を振るようなしぐさをしていることに気が付き、顔を赤くする。それでも、そうすることが気持ちよく、和弥にも快感を伝えていた。
「せ、せんせい。わ、わたし、きちゃいました……」
「う、うん……。先生も、もう少しだから」
 美穂のからだに覆いかぶさるように、きゅっと抱きしめる。そうしたまま、腰を動かし続ける。
「あっ、あぅんっ……」
 和弥にぎゅっと抱きしめられると、快感がもっと増してくる。抱きしめられることで、なんだか自分が愛されていることを実感できるし、先生のことを好きになれてよかったと思える。だから美穂も、小さな手足で和弥に抱きつく。
「あ、……美穂」
 美穂にもぎゅっと抱きつかれて、和弥もすごくうれしくなる。美穂を優しく抱いたまま腰を動かし、美穂のためにも、自分のためにも気持ちよくなっていく。
「はぁん……。せんせい、……せんせい。わ、……わたし、……わたし」
 快感の波に耐えられなくなってきた美穂が、和弥の身体にぎゅっとしがみつく。
「う、うん。美穂。先生も、……もう」
 和弥ももう近い。美穂を抱きしめて、これが最後というくらいに腰を動かす。
「あっ、あっ、……あぁーっ!」
 美穂のからだがきゅっと縮こまり、和弥のモノをぎゅっと締め付ける。
「うっ、あ。……み、美穂」
 和弥も美穂を追うように、モノを入れたまま頂点へと達する。
 モノが美穂の絶頂によりぎゅぅっと締め上げられ、その中を和弥の欲望がほとばしっていく。美穂に締め付けられたものが脈動を繰り返し、やがてゆっくりとその活動を止めた。
「……はぁ、……はぁ。み、美穂」
「せんせぇ……」
 ふたりがつながったまま、キスをする。あったかくて、なんだか幸せになれるキス。たくさんの障害はあろうとも、絶対に幸せになれる。和弥も美穂も、ふたりでキスをしていると、自然とそんな気がした。
「せんせいとこうしてると、なんだか暖かいです」
「うん、先生もそうだよ」
「……幸せです」
「……あぁ、先生も幸せだ。……サンキュ、美穂」
 もう一度和弥と美穂が、らぶらぶでほのぼのとしたキスをする。歳が離れていて、教師と生徒という禁断の関係だけれど、やっぱりふたりは恋人同士なのだと実感できる瞬間。
「美穂、離れるよ」
「はい」
 美穂に覆いかぶさっていた和弥が離れ、小さくなったものが美穂の中から抜ける。それと同時に、白濁液が美穂の中から流れ出てきた。
「えへへ……。赤ちゃん、出来ちゃうかも」
「……美穂。もしかして、来てたの?」
「へへ、冗談です。……でも、幸せにしてくださいね、せんせい」
「あぁ、美穂のこと、ちゃーんと幸せにしてあげるからな」
 ほっぺたにちゅっとキスをすると、すぐに美穂の顔が赤く染まる。
「えへへ、……せんせい」
 美穂もお返しに和弥のほっぺたにキスをする。
 教師と生徒という立場のふたりだけれど、絶対に幸せになれる。ふたりともそう感じながら、しばらく甘い時間を過ごした。



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